世界気象機関、2017年は極端気象が大きな影響を及ぼした年と総括

発表日:2018.03.22

世界気象機関(WMO)は、2017年の世界の気候状況に関する報告書を公表し、極端な気象が経済発展や食糧安全保障、健康に多大な影響を与えたと強調した。これによると、2017年の世界平均気温は産業化以前と比べ約1.1℃高く上位3位以内に入り、エルニーニョ現象が発生しなかった年では最高となった。CO2濃度もさらに上昇(400ppm超)、また、経済に大きな影響を及ぼす災害が多発し、気象気候災害の損失総額は過去最高の3200億ドルにのぼった。暑さによる疾病・死亡のリスクも1980年以降増大傾向にあり、また、ソマリアでは干ばつによる食糧不足で89万人超の国内避難民が発生、アジア諸国等では洪水が農業に被害をもたらした。海氷面積は年間を通じて北極・南極ともに1981~2010年の平均を大幅に下回った。世界の海面温度は2015年と2016年を若干下回り史上第3位だった。同報告書では海洋酸性化に関する特集を掲載し、海洋酸性化の影響が食物網を通じて沿岸部の経済まで及ぶ可能性にも言及している。

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