カナダ環境・気候変動省は、有害物質の管理を強化するため、1999年カナダ環境保護法を改正する計画を発表した。2017年6月に環境および持続可能な開発に関する常任委員会から提出された同法改善のための87の推奨事項をもとに、市民社会、産業界、先住民、専門家らと共に同法を全面的に見直す。推奨事項を受け、カナダ政府は、1)化学物質の評価と管理で子供や妊婦、高齢者など影響を受けやすい人を考慮する政策枠組みを策定すること、2)内分泌攪乱物質など高懸念化学物質から国民を守ること、3)大気質を改善し、精油所など工場からの大気汚染を軽減するため基準と措置を策定すること、に既に着手している。多くの国民は健全な環境を享受する権利を連邦法で定めることを望んでおり、環境保護法の改正でも検討するという。ファースト・ネーション保留地の環境保護規制の改善も協議する。カナダ政府は、これまで同法の下でアスベストやマイクロプラスチックの禁止措置を実施している。