アジアの11か国と国際機関などが参加する「東アジア海域環境管理パートナーシップ(PEMSEA)」とASEAN生物多様性センター(ACB)は、10年に及ぶ両者のこれまでのパートナーシップを継続する協力合意書に署名した。これは両者が今後3年間にわたり、東アジア海域の海洋・沿岸資源の保全と持続可能な管理を促進するために協力する活動分野を示すもので、1)生物多様性条約愛知目標と国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた国および地方レベルでの能力構築活動、2)パートナー間の情報や知見の交換、3)主要沿岸域の海洋生息地と生態系の保全と管理のための新たなプロジェクト、を共同で計画・実施するとしている。気候変動や汚染など海洋・沿岸域が抱える問題に対処するには、異なる強みをもつ機関が相互に補完するパートナーシップが必要である。PEMSEAは、自身がもつ沿岸域総合管理(ICM)についての理解と、ACBが持つ生息地管理と生物多様性保全の専門知識が、愛知目標とSDGsの達成に活かされると強調した。