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 フランス、イタリアなど、地中海深海部の生態系調査を実施

発表日:2018.09.18


  フランス、イタリア、モナコは、地中海の海洋環境保護を目的に3国が結んでいるラモージュ(RAMOGE)協定の一環として、フランスの海洋調査船により2018年9月17~25日に地中海の深海生息地の生物種とそれに及ぼす人間活動、特に海洋ごみの影響を調査する。今回の調査は、生物多様性条約の基準で「生態学的に重要な海域」と特定される未調査の沿岸12海域で、水深6000メートルに達する水中遠隔操作探査機などを使い、1)海域の水深測量図の作成、2)生息地、保護・漁業生物種、生態系、人間による負荷などの現状調査、分類学的同定に必要な生物種の標本採取、3)堆積物や海洋ごみ類の標本採取、を実施する。この3国間の協力は、沿岸の関係国間で知見を共有し、共通の管理方法を確立するうえで重要な共同調査であり、観測によって得られるデータはEUの「海洋環境のための戦略枠組み指令」や「生息地指令」などの実施に必要な診断に使われるという。調査チームには3国の9機関から20人の海洋環境専門家が参加している。

情報源 フランス生物多様性庁(AFB)
国・地域 フランス
機関 フランス生物多様性庁(AFB)
分野 自然環境 水・土壌環境
キーワード フランス | 生物多様性条約 | 地中海 | イタリア | 海洋ごみ | 海洋調査船 | モナコ | 海洋環境保護 | ラモージュ | 深海生息地
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