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 アメリカ地球変動研究プログラム、国内の気候変動の影響・リスク・適応の状況を報告

発表日:2018.11.23


  アメリカ地球変動研究プログラム(USGCRP)は、第4次全米気候評価(NCA4)の第2巻を公表した。これは国内の気候変動の影響、リスク、適応策をまとめたもので、具体的な状況を、水、海洋、エネルギー、健康など国レベルの課題を取り上げた16の章、地域別の10章、気候変動に対する社会的対応を取り上げた2つの章で示している。主な結論として、1)アメリカ全土で人の健康と安全、生活の質、経済成長率が気候変動の影響にますます脆弱になっている、2)温暖化や干ばつが農作物の質と量にさらに深刻な影響を及ぼすと予想される、3)サンゴ礁や海氷域を中心に生態系で既に大きな変化が起きており、それに依存する地域社会を脅かしている、4)淡水の質と量が変化しており、気候変動によって沿岸地域が今後大きく変容すると予測される、5)極端気象の増加や大気質の悪化、新たな伝染病の発生などにより健康と福利が脅かされる、6)気候変動に対する社会的取組は過去5年間に拡大したが、今後数十年間の影響を考慮すると不十分である、等を挙げている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | サンゴ礁 | アメリカ | 干ばつ | 温暖化 | 極端気象 | アメリカ地球変動研究プログラム | 第4次全米気候評価 | 海氷域
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