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 カナダ環境・気候変動省、カナダの気候変動は世界平均の2倍と報告

発表日:2019.04.01


  カナダの環境・気候変動省は、水産海洋省、天然資源省、大学の専門家らと共同で、同国の気候変動の状況と原因、今後予測される変化について独自に科学的な分析を行った初の報告書を公表した。カナダは、壊滅的な森林火災や洪水、熱波、干ばつなど気候関連の極端現象の直接的な被害を受けている。報告書では、同国の気候が人間活動による世界的なCO2排出の影響で温暖化していることを確認し、過去・未来における気温上昇は世界平均の約2倍と分析している。広範な温暖化の影響が国内多くの地域に顕在し、近い将来その激しさが増すと予測。温暖化は、森林火災の頻度・強度、雪氷の範囲・期間、降水量、永久凍土の温度等の変化による極端な気象・気候現象のほか、利用可能な淡水や海面上昇などカナダ周辺の海洋にも影響を及ぼすと指摘する。今回の報告書は、気候変動の地域社会・環境・経済への影響やリスク低減のための適応方法について今後発表される国家評価書の科学的根拠となる。カナダ政府は引き続き、科学的知見を基に排出削減と気候変動への対応に積極的に取組むという。

情報源 カナダ環境・気候変動省 ニュースリリース
国・地域 カナダ
機関 カナダ環境・気候変動省
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | カナダ | 温暖化 | CO2排出 | 気象現象 | 環境・気候変動省 | 水産海洋省 | 天然資源省 | 気候現象
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