フィンランド環境研究所(SYKE)がまとめた報告書によれば、都市部のビーチでは目に見えるゴミの90%はさまざまなプラスチックや発泡プラスチック製品で構成されており、プラスチックゴミの中で最も一般的なのはタバコの吸殻であった。フィンランドのすべてのビーチと海域で、様々なサイズのゴミの発生源と経路を調査した結果、都市部のビーチではゴミの約70%はタバコの吸い殻だったが、郊外のビーチでは5%であり、残りのゴミの約半数は識別できないほど砕かれたプラスチック片であった。都市部のビーチゴミの約70~80%は陸上から捨てられたものと推測された一方、郊外のビーチでは陸上から捨てられたものが約60%で、40%は海上交通や漁業による物と推測された。専門家はビーチにゴミが集まる経路として雨水の重要性を強調し、雨水以外の要素としては、排水溝の溢れ、不法投棄、道路除雪による雪の処分に伴うものなどが挙げられた。