国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、地球の大気中には現在の気候モデルでシミュレーションされているよりも粗い砂塵が4倍も存在することが確認された。大気中の砂塵には2種類あり、細かい砂塵は雲のように太陽光を散乱させるため気温を下げる傾向があるが、サハラ砂漠などで発生する粗い砂塵は太陽からの放射と地球表面からの放射の両方を吸収することで温室効果ガスのように大気を暖める傾向がある。このため、大気中にどれだけ粗い砂塵があるかを知ることは、砂塵がどの程度地球を温暖化させているかを理解するために必要不可欠である。砂塵が地球システム全体に与える影響を適切に表現するためには、大気中の粗い砂塵の量を正確に扱わなければならないが、従来の気候モデルでは、粗い砂塵の量は400万トンしか見積もられていなかった。同研究により、地球の大気中には1,700万トンの粗い砂塵が含まれていることがシミュレーションおよび航空機を中心とした観測で確認された。
情報源 | 国立科学財団(NSF)ニュース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | 国立科学財団(NSF) |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 温室効果ガス | シミュレーション | 気候モデル | 太陽光 | 大気中 | 国立科学財団 | サハラ砂漠 | 砂塵 | 地球システム |
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