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 中国科学院、ブラックカーボンと粉塵が中央アジアの氷河の融解を加速と報告

発表日:2020.07.09


  中国科学院(CAS)は、氷河の雪に付着するブラックカーボン(BC)と鉱物性の粉塵などの光を吸収する不純物(LAIs)が中央アジアの氷河の融解を加速すると報告した。LAIsは1980年代以降、人為的な気候変動の重要な要因として認識されるようになり、その強い光吸収性からCO2に次ぐ地球温暖化の要因とされているが、氷河への影響に関する研究は進んでいない。同院は、中央アジアの氷河融解に及ぼすLAIsの影響を調べるために、Muz Taw氷河から採取した雪の試料中のBCや粉塵に着目して研究し、これらの濃度は変動していることが明らかになった。また、雪氷エアロゾル放射モデルを用いたシミュレーションでは、BCと粉塵の複合効果により、純粋な雪と比較して、雪のアルベドが約6.24~50.4%減少することが示された。

情報源 中国科学院(CAS)ニュース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 地球環境 大気環境 環境総合
キーワード 地球温暖化 | 気候変動 | 中国科学院 | 不純物 | シミュレーション | ブラックカーボン | 粉塵 | 鉱物性 | 氷河融解 | 雪氷エアロゾル放射モデル
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