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 国立科学財団、アマゾンの熱帯雨林のストレスを検出するためにドローンを使った観測を実施

発表日:2021.01.05


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、ハーバード大学の研究者チームは、「森の匂いを嗅ぐ」ことで、地球上で重要な二酸化炭素(CO2)吸収源であるアマゾンの熱帯雨林が、CO2発生源の一つになるかもしれない転換点を迎える時期と、転換のメカニズムを探ろうとしている。樹木は枯れると分解されて大気中に炭素を放出するため、森林の健康状態を把握する方法として、揮発性有機化合物(VOC)として知られる樹木が発する化学信号をモニタリングする早期発見システムが開発された。植物は種類ごとに異なるVOC信号を出しており、その信号は季節や干ばつや洪水などのストレスに応じて変化する。しかし、VOCデータの収集には大きな課題があり、広範囲をカバーできる飛行機では十分な低空飛行ができず、観測タワーはその地点の周辺しか観測できないため、センサを搭載したドローンを利用して、かつてない規模でのデータ収集を可能とする。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 自然環境 環境総合
キーワード CO2 | 二酸化炭素 | VOC | 揮発性有機化合物 | 熱帯雨林 | アマゾン | 国立科学財団 | ハーバード大学 | ドローン | 森の匂いを嗅ぐ
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