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 世界資源研究所、石油精製の脱炭素化の手法を紹介

発表日:2021.10.21


  世界資源研究所(WRI)は、燃料転換、電化、二酸化炭素回収・有効利用・貯留(CCUS)などの技術によって、製油所を脱炭素化することが可能であるという分析結果を紹介した。石油精製によるCO2排出量は、アメリカ全体の約3%を占めており、年間排出量は、約3,600万世帯の年間電力使用による排出量に相当する。2050年までに温室効果ガスの排出量をゼロにするという同国の目標を達成するために、製油技術の開発と迅速な導入が必要である。同研究所は、製造工程の排出量削減の手法や、施設内の廃棄物処理技術を使用する半循環型という概念などを紹介している。製油所は国内最大の水素市場であり、2018年には139のうち55の製油所が水素を生産している。また、製油工程で発生するCO2を回収し、セメントの硬化や低炭素コンクリート用の合成骨材などに利用したり、地層へ貯留したりするなどの技術が使用されている。国は製油所がこれらの技術を導入することを促進するような政策を確立すべきであり、官民の投資と行動の組み合わせにより、低炭素の未来に適応させることができる。

情報源 世界資源研究所(WRI)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 地球環境
キーワード 廃棄物処理 | 石油精製 | 世界資源研究所 | 製油所 | セメント | 電化 | CCUS | 脱炭素化 | 燃料転換 | 二酸化炭素回収
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