欧州化学物質庁は、CLP(物質および混合物の分類、表示および包装)規則の規定に従い、化学物質の有害性情報に対する一般の人々の認知や、今後の普及に関する調査結果を欧州委員会に提出した。この調査結果によると、CLP規則に基づいて新たに化学製品の包装に表示される有害情報ラベルについて、一般の認知度はまだ低い。また、化学物質の有害性に対する意識は、EUの中でも国や社会集団(家庭、労働者、生徒など)によって異なり、多くの人は、ラベルの情報よりも、これまでの経験や慣れに基づいて化学物質の使用と保管を行っているのが現状であるという。したがって、有害情報ラベルに対する認知を向上させ、一般の人々が化学物質をより安全に取り扱うことができるようにするためには、国や社会集団ごとの状況に合わせて、人々の感情や経験に訴える普及活動を、EU、国、産業の各レベルで行う必要があるという。さらに、旧来のラベルからCLP規則に基づく新ラベルへの更新期限は2015年であることから、それ以降に再度、意識調査を実施することが期待されるとしている。
情報源 | 欧州化学物質庁(ECHA) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 欧州化学物質庁(ECHA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | 化学物質 | 欧州化学物質庁 | ECHA | ラベル | 安全 | 有害性 | CLP規則 | 認知度 | 表示 | 包装 |
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