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 イギリス、藻類のバイオ燃料等への利用に向けた研究方針を示す報告書を公表

発表日:2012.05.14


  グリーンエネルギー技術が注目されるなか、イギリス自然環境研究会議(NERC)等が支援する「藻類バイオエネルギー専門研究委員会」(AB-SIG)は、今後の藻類利用の利点や研究ニーズに関する報告書を公表した。藻類は食料や飼料となるだけでなく、その天然化合物を利用すれば、バイオ燃料やバイオエネルギー製品、肥料や化粧品等に用いる化学品の開発が可能だとされ、大きな市場機会が期待されている。特にバイオ燃料用の藻類栽培は、長期的に見れば陸上作物を代替し、食料コストの上昇や生物多様性への影響を低減しつつ、エネルギー・運輸産業等に利益をもたらすという。しかし同国では、藻類の商業栽培に関する専門知識や能力を有する企業が少なく、その環境影響も明らかではない。そこで今回の報告書は、大型藻類(海藻)や微細藻類(植物プランクトン等の微細浮遊性植物)を栽培し幅広い製品で利用することの利点を示すとともに、藻類生産拡大による生態系への潜在的影響を考察し、持続可能な藻類産業の確立にどのような研究が必要かを提示したという。

情報源 自然環境研究会議(NERC) プレスリリース 
国・地域 イギリス
機関 自然環境研究会議(NERC)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 生態系 | バイオ燃料 | バイオマス | NERC | 藻類 | 環境影響 | 海藻 | バイオエネルギー | 植物プランクトン | 自然環境研究会議
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