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 カナダ、石炭火力発電所の温室効果ガス排出規制を決定

発表日:2012.09.05


  カナダのケント環境大臣は、2012年9月5日、石炭火力発電所の温室効果ガス(GHG)排出削減のための最終規則を発表した。この規則は、新設される石炭火力発電所施設と、経済的耐用年数に達した古い発電所施設を対象としており、排出基準を420トン/ギガワット時の水準に設定している。これは、特に高効率とされる発電方法の、天然ガス複合サイクル(NGCC)の排出性能(CO2排出原単位)と同等の水準である。規則施行後21年間で、GHGの累積削減量は214メガトンに上るという。石炭火力発電所は、カナダの全GHG排出量の11%、発電部門だけでみると77%を排出している。今回の規則、および各州や産業界の取組により、発電部門のGHG排出量は、2020年までに33%削減できると見込まれ、2020年までに全GHG排出量を2005年水準比17%削減するというカナダの目標達成へと大きく近づくことになる。この規則は2015年7月1日から施行される。

情報源 カナダ環境省 プレスリリース 同背景情報
国・地域 カナダ
機関 カナダ環境省
分野 環境総合
キーワード CO2 | 温室効果ガス | カナダ環境省 | 規則 | GHG | 排出規制 | 石炭火力発電所 | 天然ガス複合サイクル | NGCC
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