世界気象機関、南極上空のオゾン層は時間をかけて回復と発表

発表日:2012.09.14

世界気象機関(WMO)は、「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」採択に因んだ「国際オゾン層保護デー」を前に「南極オゾン報告」を発表し、9月半ば時点の南極上空のオゾンホールは約1900万km2で、前年同時期より縮小しているとの最新の観測結果を明らかにした。2012年は、2010年よりやや拡大するものの、2011年より小さくなる可能性が高く、オゾン層は今後長い時間をかけて緩やかに回復するとの見通しを示した。採択25周年を迎える同議定書について、国連事務総長は「オゾン層破壊物質の段階的な廃止に大きく貢献し、環境や健康への被害は大幅に減少した」と述べた。WMO事務局長は「全球大気監視計画による監視活動がオゾン層破壊と気候変動への理解を深めた」とし、極地での観測に従事した多くの科学者らに対し敬意を表した。しかし、オゾン層破壊物質の大気寿命は長く、両極地以外のオゾン層は今世紀中ごろまでに1980年代以前のレベルにまで回復すると予想されるが、南極上空のオゾン層はかなり先になる見込みだという。

新着情報メール配信サービス
RSS