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 (独)産業技術総合研究所、有機フッ素化合物を用いずに耐熱性に優れた透明はつ油性塗膜を開発

発表日:2013.09.10


  (独)産業技術総合研究所は、有機フッ素化合物を用いずに、耐熱性に優れた透明はつ油性塗膜を開発したと発表した。現在、はつ油処理の多くは、有機フッ素化合物や表面の微細加工に依存している。しかし、有機フッ素化合物は人体や環境に影響(残留性・生物蓄積性)を及ぼし、微細加工は特殊な装置や条件を必要とするため、有機フッ素化合物や微細加工に依存しない表面処理技術が求められている。今回、メチルシロキサン骨格の耐熱性に着目し、メチルシランを主原料とすることで、空気中350度で24時間以上、250度の油浴中で24時間以上性能を保持できる耐熱性に優れた透明なはつ油性塗膜を開発した。また、この耐熱性透明塗膜は加工を施す際に特殊な装置などを必要としない。これにより、蒸留塔、エンジン、オイルポンプ、オイルダクトなど、使用時に高温となるさまざまな表面のはつ油処理に活用でき、有機フッ素化合物を用いたはつ油処理の代替として、コストの低減や安全・信頼性の向上が期待できるという。

情報源 (独)産業技術総合研究所 プレスリリース
機関 (独)産業技術総合研究所
分野 地球環境
健康・化学物質
キーワード 産業技術総合研究所 | 安全性 | 健康影響 | 環境影響 | はつ油性 | 有機フッ素化合物 | 表面処理 | 塗膜 | メチルシラン
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