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 三菱重工など、水素及び炭酸ガスを製造・出荷する洋上浮体施設を開発

発表日:2014.10.24


  三菱重工業(株)と千代田化工建設(株)は、日本海事協会の支援のもと、原油随伴ガスから水素および炭酸ガスを製造・出荷する洋上浮体施設を共同開発したと発表した。同施設は、海底油田上に設置された洋上プラントから発生する原油随伴ガスを水蒸気改質して炭酸ガスと水素に変換し取り出すもの。炭酸ガスは自然衰退した油田の増進回収法であるCO2-EORに利用。同時に発生する水素を、有機ケミカルハイドライド法によりトルエンの水素化反応を経てメチルシクロヘキサン(MCH)として固定し、常温・常圧の液体状態で貯蔵する。貯蔵されたMCHは、ケミカルタンカーなどの既存輸送船で目的地(揚地)まで海上輸送され、千代田化工建設が開発した脱水素反応によりMCHから水素を取り出すことで、既存インフラへの供給が可能となる。水素輸送に専用の船を必要としないなど、大きな設備投資を行わずに水素サプライチェーンを構築することができるメリットがあり、さらにMCHという扱いやすく安全な状態で水素輸送を行うことができるという。

情報源 三菱重工業(株) ニュースリリース
千代田化工建設(株) プレスリリース(PDF)
機関 三菱重工業(株) 千代田化工建設(株)
分野 地球環境
キーワード 水素 | 三菱重工業 | 水素供給 | 日本海事協会 | 千代田化工建設 | 炭酸ガス | メチルシクロヘキサン | MCH
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