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 気象庁、2014年夏からエルニーニョ現象が発生中と発表

発表日:2014.12.10


  気象庁は、2014年11月のエルニーニョ監視速報を発表した。同庁では、エルニーニョ現象など熱帯域の海洋変動を監視するとともに、それらの実況と見通しに関する情報を「エルニーニョ監視速報」として毎月1回(10日頃に)発表している。今回の発表によると、2014年11月の実況は、エルニーニョ現象が発生しているとみられる。これは、エルニーニョ監視海域の海面水温は基準値に近い値(基準値との差は+1.0◦C)だったことや、太平洋赤道域の海面水温や海洋表層の水温、中部太平洋赤道域の大気下層の東風などの海洋と大気の状態から予測されたもの。日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、大気の状態にはエルニーニョ現象時の特徴が明瞭には現われていないが、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6月から9月にかけて4か月続けて+0.5◦C以上であったことから、既に夏には発生していたと考えられる。また、今後の見通しとして、冬の間は、エルニーニョ現象が続く可能性が高いという。

情報源 気象庁 報道発表資料
気象庁 報道発表資料(PDF)
気象庁 エルニーニョ/ラニーニャ現象
機関 気象庁
分野 地球環境
キーワード 気象庁 | 大気 | 海洋 | 監視 | エルニーニョ現象 | 熱帯 | 海面水温 | 対流活動
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