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 フジタ、セシウム含有の除染排水処理システムを開発

発表日:2015.01.26


  (株)フジタは、福島県内の除染現場から発生する放射性セシウム含有の除染排水を作業現場で処理し、同時に処理水の放射能濃度を監視する可搬式の「水質監視型オンサイト除染排水処理システム」を開発したと発表した。同システムは、除染排水を貯留する原水槽、排水中の懸濁成分を除去する凝集沈殿槽、残留する小さい懸濁物を除くためのろ過槽、さらに処理を終えた水を貯留しモニタリングを行う処理水槽から構成されるもの。装置・機器類を小型で軽量なものを選定しユニット化することにより、1トン車に搭載可能なコンパクトなシステムとした。また、水中の濁度を計測する濁度計、放射線量を測定する水中放射線測定器を併用設置し、水槽内の処理水放射能濃度が管理基準値以下であることを常時確認して放流することが可能。今後は除染業務等から発生する小規模排水の処理だけでなく、除染廃棄物等の焼却や分級、洗浄といった中間処理にともなう排水処理の水質管理も含め同システムを適宜活用していくことにより、安心・安全な除染の推進に努めていくという。

情報源 (株)フジタ ニュース
機関 (株)フジタ
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード 排水処理 | フジタ | 福島県 | 放射性セシウム | 除染 | 放射能濃度 | 処理水
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