東京大など、大気を浮遊する黒色酸化鉄粒子の濃度測定と大気加熱効果に関する研究成果を発表

発表日:2017.05.16

東京大学大学院理学系研究科、気象庁気象研究所および国立極地研究所は、人為起源の黒色酸化鉄粒子による大気加熱効果などに関する研究成果を発表した。これまで、大気を浮遊する人為起源の微粒子(エアロゾル)のうち大気加熱効果をもつものとしては、化石燃料等の燃焼時に放出される炭素性粒子が知られていた。今回研究グループでは、独自開発の分析装置を搭載した航空機観測により、東アジア上空の対流圏に、自動車のエンジンやブレーキの高温部、製鉄工程などから発生しうるとされており、炭素性粒子とは異なる「黒色酸化鉄粒子」が、高い質量濃度で存在していることを発見した。また、観測データに基づいた理論計算から、「黒色酸化鉄粒子」が気候に影響を与えうる大気加熱効果をもつことを解明した。今回の成果は、温暖化や水循環変化などにおける「黒色酸化鉄粒子」の影響を示唆するものであるという。

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