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 九州大など、独自開発した風況シミュレータとドローンの連携により風力発電所の故障原因を究明

発表日:2017.12.01


  九州大学は、西日本技術開発(株)および(株)環境GIS研究所の協力の下、(株)九電工と共同研究を実施し、同大学が開発した非定常・非線形風況シミュレータとドローン空撮測量を組み合わせて、風力発電所の故障原因を究明することに成功した。今回研究グループは、既往のシミュレータによる予備調査の結果を踏まえて、ドローンによる空撮測量(詳細調査)を実施した。その結果、対象地区(愛知県田原市、渥美風力発電所)周辺の地形起伏や地形表面を覆う樹木の高さや空間分布を、空間解像度1mスケールでコンピュータ内に忠実に再現することに成功した。また、対象地区で最も故障が多発している風車の周辺において、地形に起因する大気乱流の存在が明らかとなった。今回の新たな数値風況診断技術の結果を用いて、さらなる考察を行い、風車の「重大事故」を未然に防ぐための風車制御方法の確立などを目指すという。

情報源 九州大学 研究成果
九州大学 プレスリリース(PDF:1,251KB)
機関 九州大学 (株)九電工 西日本技術開発(株) (株)環境GIS研究所
分野 地球環境
キーワード 風力発電 | 九州大学 | 数値モデル | 地形 | 風車 | 風況 | 西日本技術開発 | ドローン | 九電工 | 環境GIS研究所
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