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 農研機構、干ばつによる世界の穀物生産被害をマップ化

発表日:2019.07.03


  (国研)農業・食品産業技術総合研究機構は、干ばつによる世界の穀物生産影響の地理的分布を明らかにしたと発表した。干ばつは、世界の安定的な穀物生産を脅かす主な原因の一つとして挙げられ、今後、気候変動によりその頻度と強度が増すと予測されている。同機構は、過去27年間(1983-2009年)の降水量と穀物収量データから、干ばつによる世界の主要穀物(トウモロコシ、コメ、ダイズ、コムギ)の生産被害の地理的分布を50kmメッシュの高解像度で定量化した。その結果、主要穀物を栽培する面積の4分の3(4億5千万ヘクタール)が干ばつによる被害を受けたことがあり、今回得られた穀物生産被害量と国別の生産者価格(2005年)による過去27年間の総生産被害額は、約1,660億ドルと見積もられた。同機構によると、今回の成果であるマップ化された情報をもとに、干ばつに脆弱な地域が特定でき、干ばつに対する国際的な支援・対策の立案に寄与することが期待されるという。

情報源 農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース
機関 農業・食品産業技術総合研究機構
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | 干ばつ | 降水量 | 農研機構 | 穀物生産 | マップ化 | 生産被害 | 地理的分布
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