極地研、過去72万年の硫酸塩エアロゾル増減やその起源に関する新見解を発表

発表日:2019.08.29

国立極地研究所を中心とする研究グループは、南極ドームふじで採取したアイスコアを解析し、7回の氷期・間氷期サイクル(過去72万年間)における植物プランクトン由来・硫酸塩エアロゾルの増減に関する新しい見解を発表した。南極海の硫酸塩エアロゾルは「氷期に増加」、あるいは80万年ほぼ一定で気候変動に依存しないとされてきた。しかし、海底堆積物のデータから南極周辺の海洋の生物生産は「氷期に減少」が示唆されており、硫酸塩エアロゾルの変動傾向とは矛盾する結果となっていた。同研究グループは、アイスコアのイオンを分析し、硫酸イオンの変動を復元した。また、硫酸イオンのフラックス(単位:mg/m2・年)推定を試み、硫化ジメチル由来の硫酸塩エアロゾルが「氷期に減少(間氷期に増加)」することを突き止めた。これまでは硫酸塩エアロゾルのうち、鉱物ダストとして飛来する石膏の影響が少なく見積もられてきた可能性が示唆されたという。

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