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 東大など、国土の水循環をモニタリングするシステムの運用方針などを発表

発表日:2019.11.29


  東京大学と(国研)宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同研究グループは、「全球」の陸上における水循環を計算・推定するシステムをベースに、「日本」に特化したシステムを開発し、主要データの公開を開始した。「全球」システムは水循環に関わる物理量を統合的に推定するシミュレーションシステムで、両者の技術を活かし、緯度経度0.5度格子(約50 ㎞格子)、河川については0.25度格子(約25 ㎞格子)で陸上の様子をモニタリングすることができる。今回、より細かく、日本の河川流域などを見るために、解像度を緯度経度1/60度格子(約1㎞格子)まで高めたシステムを新たに開発し、実際の現場観測値との比較検証を行った。50種類を超える物理量のうち主要なデータ(土壌水分量、河川流量など)は高い相関が確認されたことから、2019年11月29日からデータ公開を開始した。当面は実時間より約1日遅れのシステム運用となるが、2019年度中にリアルタイムでの提供を予定しており、防災・減災の強化に資する予測情報・危険情報の提供の可能性が見えているという。

情報源 東京大学生産技術研究所 ニュース
宇宙航空研究開発機構 プレスリリース・記者会見等
機関 東京大学 宇宙航空研究開発機構
分野 地球環境
キーワード モニタリング | JAXA | 東京大学 | 河川 | 水循環 | シミュレーション | 防災 | 河川流量 | 土壌水分量 | 衛星観測データ
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