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 北大、ザンビア鉛鉱山における住民1,190人の血液中鉛濃度調査結果を報告

発表日:2020.03.06


  北海道大学は、ザンビア大学と共に、地球規模の環境課題に係る国際科学技術協力プログラム(SATREPS)における「ザンビアにおける鉛汚染のメカニズムの解明と健康・経済リスク評価手法および予防・修復技術の開発」の研究成果を紹介した(実施期間:2015~2020年度)。ザンビア共和国カブウェ市では、鉱山が閉鎖された今でも住民の鉛中毒が深刻な問題となっている。今回、同研究グループは、住民1,190人から血液を採取し、血中鉛濃度の測定を行った。その結果、血中鉛濃度の値は、鉱山から30km離れた村落の住民(平均3.3 μg/dL)に比べ、鉱山に近くの村落の住民(平均45.7 μg/dL)は高い値を示した。また、鉱山の風上に住む人より風下に住む人、大人より子どもは、血中鉛濃度が高い値であった。乳幼児・児童の5人に1人は早急な治療が必要なレベルであるという。今回の調査結果はザンビア政府と共有され、鉛中毒を和らげるための治療計画の作成に役立てられることとなっている。

情報源 北海道大学 新着情報
科学技術振興機構 プレスリリース
機関 北海道大学
分野 健康・化学物質
キーワード 鉛 | 北海道大学 | 健康リスク | SATREPS | ザンビア | 血中鉛濃度 | 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム | 鉛汚染 | 経済リスク | 鉛中毒
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