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 OIST、新手法を用いてマイクロプラスチックの分布や由来を推定

発表日:2020.12.24


  沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、海水サンプルの全固形分を分析することで、マイクロプラスチックを検出できる手法を開発した。同大学は、沖縄の自然環境などを踏まえ、周辺海域における5ミリメートル未満の小さなプラスチック片の存在を特定しに生物に与える影響などを推定することが重要であると考えた。2018年9月に沖縄県庁と連携し、沖縄本島の南側・中部・北側の6地点において表層水を採取し、約800リットルの海水サンプルをろ過し、光ピンセット技術と顕微ラマン技術という2つの技術を組み合わせて、固形分を分析した。その結果、有機物、微量金属に加え、ポリエチレンやポリスチレンなどを検出し、サンプル中のプラスチック濃度を推定することができた(平均:全粒子の17%)。全地点でマイクロプラスチックの存在が確認され、人間が居住している地域のほうがプラスチック濃度は高かった。道路の粉塵に含まれているプラスチック片や、漁業地域からポリエチレン製の釣具等やが海洋に流入する経路の存在や影響が示唆されたという。

情報源 沖縄科学技術大学院大学 ニュースセンター
機関 沖縄科学技術大学院大学
分野 ごみ・リサイクル
自然環境
キーワード ポリスチレン | 粉塵 | ポリエチレン | 漁村 | マイクロプラスチック | 沖縄科学技術大学院大学 | 表層水 | 光ピンセット技術 | 顕微ラマン技術 | 釣具
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