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 紙オムツの下水道への受入検討!?国交省で検討会

発表日:2023.03.09


  国土交通省は、下水道への紙オムツ受入実現に向け検討を重ねている。同省では平成30年1月に「下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」(座長:森田弘昭・日本大学生産工学部土木工学科教授)を設置し、紙オムツ処理装置の導入に関する社会実験等を実施し、下水道に紙オムツを受け入れた場合の影響及び受入実現のために必要となる事項について検討を行ってきた。使用済み紙オムツを処理・脱水し、装置内で回収する2タイプの処理装置を高齢者施設へ導入することを想定し、福岡市や南魚沼市などで社会実験を行った。処理装置排水の水質分析の結果、施設排水への著しい影響は確認されず、施設排水についても、下水道法等で定められる基準の範囲内であった。敷地内配水管への影響を目視調査した結果、敷地内排水管に少量の汚れ(通常使用時に発生する油脂類等の付着)は確認されたが、紙オムツ排水によるパルプ等の付着は明確には認められなかった。下水道への紙オムツ受入実現については、介護負担のさらなる軽減に向けた技術開発や導入時の使い方等の工夫が必要であり、マイクロプラスチックの流出リスクについても引き続き調査・検討が必要である等の検討状況が報告された。引き続きの技術開発や知見の収集を図っていくという。

情報源 国土交通省 報道発表資料
機関 国土交通省
分野 ごみ・リサイクル
水・土壌環境
キーワード 下水道 | 排水 | 福岡市 | 下水道法 | パルプ | 南魚沼市 | マイクロプラスチック | 日本大学 | 紙オムツ | 紙オムツ処理装置
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