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 大成建設(株)、シアン汚染土壌をサイト内で完全浄化できる土壌洗浄法を開発

発表日:2010.11.22


  大成建設(株)は、東邦ガス(株)と共同で、シアン汚染土壌をサイト内で完全浄化できる土壌洗浄法を開発したと発表した。従来、土壌の不飽和層にあるシアン化合物は、洗浄水に溶け出しても再度土壌内に付着してしまう問題があるため、場外へ搬出して処理されていた。一方、平成22年4月の土壌汚染対策法改正により、汚染土壌の場外搬出が抑制され、今まで以上にサイト内での土壌浄化が求められるようになっている。今回開発された方法は、洗浄水中に添加剤を加えてシアン化合物と反応させることにより、難溶解性の塩沈殿物を生成し、浄化された土壌と分離できるというもの。同システムは、場外搬出処理といった従来手法に比べ、3~4割の浄化コストの削減が可能で、汚染土壌を場外に出すことなくサイト内で完全浄化できる。今後、同社は、ベンゼン・シアン汚染のサイト内での原位置浄化技術として確立している「注水バイオスパージング工法」と同システムを組み合わせ、さまざまな条件のシアン汚染土壌案件に対し、サイト内での浄化を実現していくという。

情報源 大成建設(株) プレスリリース
機関 大成建設(株) 東邦ガス(株)
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード ベンゼン | 化学物質 | 土壌汚染 | 大成建設 | 土壌浄化 | 東邦ガス | シアン | 土壌洗浄法 | 場外搬出
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