イギリス、野生生物保護のため、5種類の侵略的外来水生植物種の販売を禁止
発表日:2013.01.29
イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、野生生物保護のため、5種類の侵略的外来水生植物種の販売を禁止すると発表した。対象となるのは、水生シダ、オオフサモ、ブラジルチドメグサ、クラッスラ(Australian Swamp Stone-crop)、ヒレタゴボウの5種。法の適用までには一年の猶予期間があるが、違反した場合は、最高で5000ポンドの罰金と6か月の懲役が科せられる。庭の池などのために購入されるこれらの植物は、これまで河川や湖沼などに流出して、貧酸素化や日光の遮断によって魚類等の水生生物の減少を招くなど生息地に悪影響を及ぼしてきた。また、水路を妨げて洪水のリスクを高めるほか、防除に費用がかかるなど、経済・環境面における負担も大きい。Defraでは、業界団体等と協力し、これまでキャンペーン等を通じて外来種拡大の危険に対する園芸家等の認識を高める取組を実施してきた。法律で明確に販売が禁止されることで、野生生物の保護や今後の負担軽減につながるものと期待されている。
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