イギリス、2018年度田園地域管理スキームの公募を開始
発表日:2018.01.15
イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、農家など土地を管理する者を対象とした2018年度「田園地域管理(CS)」スキームの応募受付を開始した。CSスキームは土地管理者に対する資金インセンティブによってその土地の自然再生や野生生物の保護などを促す制度で、従来は中・高次レベルの環境管理だけが対象だったが、今回はこれを補完する形でより申請しやすい新規対象分野が4つ設けられ、このいずれかに有効な申請を行った全員に助成が保証されることになった。RPA(Defraの支払機関)とナチュラル・イングランド(同環境保護管理団体)が複雑なスキームの簡略化を進め、資格要件を満たした申請農家は、選択肢として挙げられた農業手法を最小で3つ、多くても7~14選択すれば助成を受ける協定が可能になるという。政府は農家が高品質の食料生産、生物多様性推進、野生生物の保護など国民全体に有益となる活動ができるよう、今後長期にわたって農家を支援し続けるとしている。DefraはCSを見送ってきた農家には交付内容を再検討する好機だとしている。
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