ポスト2015開発アジェンダ（ミレニアム開発目標の達成期限である2015年以降の開発目標）における農業と食料安全保障について協議する国際会議が開催され、オランダ経済・農業・イノベーション省のデイクスマ農業担当大臣は、食料安全保障における持続可能な農業の重要性を強調した。農業部門の持続可能な成長は、特に途上国では経済の強力な原動力で、多くの人々に健康的な食料を提供しており、地域あるいは世界の起業家がその推進役を担っている。食料安全保障を実現するには、農業部門が気候変動の影響に適応しつつ、温室効果ガス排出削減し、既存の農地で食料生産を拡大する必要があるという。同大臣は会議で、農業生産への投資促進や気候に配慮した農業手法の実施など、具体的措置を講じるとともに、機関や部門間の協力を拡大するよう要請した。同会議での結論は、ポスト2015開発アジェンダに関する今後の議論に役立てるため、潘基文国連事務総長に提出された。