欧州環境局、2012年販売の新車燃費は3年前に比べ9%向上と報告
発表日:2013.04.30
欧州環境局(EEA)は、EUの新車(乗用車)のCO2排出量に関する新たな報告書を発表し、2012年に販売された新車の平均燃費が3年前と比べ9%向上したことを明らかにした。EUの道路輸送部門のCO2排出量は1990~2011年に21%増加し、EUの排出量全体の23%に及ぶ。この対策としてEUは、新車の走行1km当たりのCO2排出量を2015年までに130g(gCO2/km)以下とする目標を定めており、2012年から自動車メーカーは個別に設定された排出目標が未達の場合、罰金が科される。報告書によると、2012年の新車平均は132.2gCO2/kmで、前年に比べ2.6%低下。また新車販売台数は、2007年をピークに減少し2012年は約1200万台となり、このうちガソリン車に比べCO2排出量の少ないディーゼル車が55%を占めた。このディーゼル車のシェア拡大と技術の向上が、平均CO2排出量低下の主因だという。ただし大幅に温室効果ガスを削減するには抜本的に輸送方法を変えることも必要だとEEAは指摘している。
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