カナダ、地表オゾンと粒子状物質(PM)の大気質基準を強化
発表日:2013.05.24
カナダの環境省と保健省は、地表オゾンと粒子状物質(PM)に関する新たな大気質基準を発表した。この2つの汚染物質はスモッグの主成分で、人々の健康に深刻な影響を与えている。新基準は、両省、州・準州、企業、環境や先住民等の団体の協力により策定されたもので、現在の短期基準(24時間および8時間)の上限値を引き下げるとともに、長期曝露を考慮した年間基準を新たに設定した。また、従来の連邦基準より厳しく包括的なものとなっており、連邦および州・準州の環境閣僚による会議(CCME)で合意された「大気質管理システム」の実施に向けた具体的な第一歩となる。ケント環境大臣とアグルカック保健大臣は、州・準州と協力して大気質の改善を図り、現在あるいは将来において国民の健康や環境を守るために尽力していくとし、「まもなく国民は、大気質の改善により恩恵を受けるだろう」と期待を寄せた。今後は、二酸化硫黄と二酸化窒素に関する環境基準の設定に向けた作業を進めていくという。
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