イギリス政府、植林・森林管理に対する総額3000万ポンドの投資(2015年度)を決定
発表日:2014.01.09
イギリス政府は、植林と森林の管理を支援するため、2015年度に総額3000万ポンドを投資することを決定した。このうち、新規植林に600万ポンド、既存の森林の管理に2400万ポンドを充当し、400万本を植林して2000ヘクタールの森林を創出するとともに、20万ヘクタールの森林を保護・改善する。2010年、林業は2億3000万ポンドのGVA(粗付加価値)を生み(2008年比52%増)、地域経済に大きく貢献している。環境・食糧・農村地域省(Defra)は、野生生物や人にとっての貴重な自然環境である森林を、守るべき国家資源であると位置づけ、森林拡大によって、林業での雇用が増え、国の景気回復にも林業が大きな役割を果たすなど、環境・社会のみならず経済にも利益をもたらすと指摘している。政府の森林投資は今後も続く見込みで、2015年から、農村開発プログラムにより森林創出・管理の資金拡充を図るほか、植林活動の助成も計画されており、Defraと森林委員会は利害関係者らと緊密に協力し合うとしている。