IPCC、第5次評価報告書の統合報告書完成へ向け専門家のコメントを募集
発表日:2014.04.17
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、IPCC第5次評価の最終成果物となる統合報告書の第1草案について、専門家及び政府によるレビュー(査読)を、2014年4月21日から6月13日まで実施する。統合報告書は、すでに発表された3つの作業部会報告書の重要メッセージを統合するもの。IPCCは、科学・技術・社会経済的視点、専門分野、及び地理的分布のすべてについて、可能な限り幅広い専門家にこのレビューへ参加してもらうことを目指している。そのため、統合報告書作成の指揮を執るIPCC議長は、気候変動の自然科学的根拠、影響・適応・脆弱性、緩和について科学的レビューを行える知識や経験を持つ専門家からのコメントを求めている。IPCC参加国政府も報告書案のレビューを実施するが、透明性を確保するため、すべてのコメントとそれに対する執筆者らの対応が、報告書公表の後、草案とともに公開される予定である。このレビューへの参加登録は、http://www.ipcc-syr.nl/review/registration/で受付けている。