廃棄漁網を回収するヘルシー・シーズに、イタリア・アンコーナの250隻以上の漁船が参加
発表日:2014.07.29
捨てられた漁網の回収再利用に取り組む「ヘルシー・シーズ」の活動に、イタリアのアンコーナ港を拠点とする250隻以上の漁船が参加し、漁網の回収活動を始める。ヘルシー・シーズは、他の団体とも協力し、アドリア海の放置漁網の回収再利用事業を2014年夏から開始した。アンコーナ港はその最初の漁網回収場所に設定され、漁業者、ダイバー、地元自治体やアンコーナ港湾当局、研究者らが活動に参加する。また、地元ダイバーによる近隣の沈没船や砂州の潜水回収活動も計画されている。漁業者は自主的に活動に参加しており、ヘルシー・シーズの活動では初めて、漁業者が漂流漁網の回収に直接関与する。アンコーナはアドリア海有数の重要港湾で、遠洋底引き網漁の漁船が所属するため、通常の漁業活動中での遺棄漁網と廃棄物の試験回収拠点に適しているという。アンコーナで回収された漁網は、スロヴェニアにある再生工場へ送られる。イタリアでは、アドリア海沿岸の他の港湾でも同様の活動が検討されている。
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