ドイツ、気候変動の緩和と適応のためハンブルグ市で「緑の屋根」を推進
発表日:2014.09.01
ドイツ連邦環境省は、「気候変動への適応策」プログラムのパイロットプロジェクトとして、ハンブルグ市における「緑の屋根」計画を推進している。ハンブルクは、ドイツの大都市の中で屋上緑化計画を初めて策定した。成長が続くハンブルクでは、新しい居住地を建設する必要に迫られ、市内は過密化している。また気候変動の影響で集中豪雨が増え、洪水の危険性も高まっている。市内の過熱傾向も予想される。こうしたなか、緑化された屋上は、降水量の50~90%を取り込み蒸発させるため、排水システムへの負荷を軽減させ、洪水の危険を緩和する効果がある。また、都市の気候に好影響を与え、今まで使われていなかったスペースを利用可能にし、生物多様性の保護にもつながるという。建物が密集した都市の中心に、新しい憩いの場を提供することにもなる。ハンブルグのプロジェクトは、大都市が「緑の屋根」創出に適した施設や地域を特定する手法を確立させ、後に他の都市もその手法を活用できるようにすることも目指している。
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