カナダ、国民と自然とのつながりを強めるため、10の国立野生動物保護区を整備
発表日:2014.11.12
カナダ環境省は、国民と自然との結びつきを強めることを柱の一つとしてハーパー首相が2014年に立ち上げた「カナダ国家自然保護計画」の一環として、国立野生動物保護区(NWA)のうち、一般開放による国民の利用増加に相応しいとされた10カ所に、カナダ政府が今後5年間で総額800万ドルを助成すると発表した。資金提供は、保護区へのアクセスを容易にする基礎的インフラの整備や、新たな散策道・展望台の建設等、国民と豊かな自然環境をつなぐことに重点が置かれる。その1つ、アラクセンNWAはブリティッシュコロンビア州デルタ地区のウェストアン島にあり、ハクガンなど多様な渡り鳥の中継地や越冬地として、またオオアオサギ、メンフクロウなど絶滅危惧種の生息地として重要な湿地とされている。NWAはカナダ政府が所有し、生物多様性の促進や絶滅危惧種の生息地保護に有効な手段となっている。2006年以降その規模が拡大し、現在は国内に54カ所に増えている。