オランダ住宅・国土計画・環境省、シェル社等のCO2隔離・貯留プロジェクトを支援
発表日:2008.11.27
オランダ住宅・国土計画・環境省のクラーマー大臣は、シェル社とGTI社が実施する2件のCO2隔離・地下貯留プロジェクトに補助を行うことを発表した。今回の発表は、長い手続きの最初のステップで、補助金の交付にあたっては、事業実施の前に、環境影響評価と事業許可手続きを経ることが条件となり、公衆協議手続きも実施される。2件の事業は、石油化学工場から排出されるCO2を隔離し、地下に貯留するもので、事業総額は約6000万ユーロ。それぞれ最高10年にわたって、200万トン以上のCO2を貯留することを目指す。2007年にCO2隔離・貯留事業を公募したところ、5社から反応があり、3社が具体的な計画を提出し、今回の決定に至った。なお、2007年には、3件のパイロット事業に補助金が交付されている。クラーマー大臣は、CO2排出削減は、まず、省エネや再生可能エネルギーの利用によって達成しなければならないが、持続可能なエネルギー経済に移行する過程では、CO2の地下貯留が不可欠だとしている。