ICAO航空環境保全会議、航空機のCO2排出に関する初の基準案に合意
発表日:2016.02.08
国際民間航空機関(ICAO)の航空機騒音や排出ガスに関する技術委員会である航空環境保全会議(CAEP)は、航空機の燃料消費効率向上を促す初のCO2排出基準案に合意した。基準案ではCO2排出削減のためのあらゆる技術や可能性、コスト問題を広く考慮している。対象はすべての航空機で、2020年にまず新型航空機に、2023年には現行型機の新規建造分に基準が適用され、2028年には基準に適合しない航空機の運用終了を予定している。適用される基準は航空機の重量に応じて異なり、国際航空運航によるCO2排出量の90%以上を占める60トン超の大型機には特に厳しくなっている。現在は航空機からのCO2排出は世界全体の排出量の2%足らずだが、2030年には航空輸送量の倍増が予想され、これに対応するために基準の策定が求められていた。基準の導入により、2040年までにCO2排出量を6億5000万トン削減できる見込みだという。基準案は、2016年9月のICAO総会で各国政府の承認を得た後、2017年初のICAO理事会での正式採択が予定されている。
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