フランス、生物多様性の状況を示す指標データの2017年総括を公表
発表日:2017.06.09
フランス生物多様性庁(AFB)は、生物多様性に関する約100の指標のデータをまとめた2017年の年次総括を公表した。これは生物の多様性、人間活動による負荷、生物多様性の減少を食い止めるための活動状況などの指標のデータに基づくもので、AFBの国立生物多様性展望台(ONB)が作成・公表している。2017年の概況として、1)生物種の減少は憂慮すべき状況にあり、自然環境の状態は改善と劣化が混在、2)自然生息地の破壊と汚染は続き、侵略性外来種は拡大、3)生物多様性に関する知識拡充と保全対策は強化されている、をあげている。たとえば生物種の変化については、フランスは1万6773の固有種・準固有種(その約8割は海外県)に上る豊かな生物多様性を持つ一方、普通種の鳥類でも生態系の劣化に影響を受けやすい種は1989~2015年に23%減少するなど、憂慮すべき変化があるという。ONBは5年前から毎年このデータを公表しているが、2017年総括では海洋、湿地などで15の指標が追加され、地域レベルの詳細なデータも追加された。
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