第4回シーサンパンナ国際シンポジウム、植物園に最優先の使命として植物種保全を要請
発表日:2019.01.07
中国科学院(CAS)によると、2019年1月3~5日に開催された第4回シーサンパンナ国際シンポジウムで、参加した科学者らは世界の植物園に対し、植物種の保全を最優先課題に位置付け、管理当局、助成機関、スポンサー、植物園来園者、地域社会らと連携してあらゆる既知の植物種の保全に取り組むよう求めた。シンポジウムには、中国、アメリカ、イギリス、タイ、スリランカ、コスタリカなど15か国から約200人の科学者が参加した。植物種の絶滅は技術的に回避可能で、保護区での生息域内保全に加え、種子バンク、冷凍保存、生体採取などの生息域外保全を補うことで、既知の希少種や絶滅危惧種を十分に保全できるという。科学者らは植物多様性が豊かな地域や気候・生物地理学的特徴を持った地域では、植物園の新設と既存の植物園の支援強化が必要だとし、保全ネットワークの確立によって植物種保全に必要な知見を確保することにも合意した。さらにシンポジウムの成果として「植物種保全に関するシーサンパンナ宣言」を発表した。
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