世界気象機関、2019年1月は極端気象の月と報告
発表日:2019.02.01
世界気象機関(WMO)は、2019年1月は世界中で極端気象が発生したと報告した。北米では北極の寒気が気流の変化で流入し、アメリカ中西部から北東部に及ぶ広い地域やカナダで記録的な低温となった。ミネソタ州南部では30日、体感温度が氷点下53.9℃にまで低下した。ターラスWMO事務局長によると、こうした低温は温暖化が起きていないことを示すものではなく、急速に温暖化する北極で大量の氷や雪が融け、北半球の中低緯度地域の気象パターンに影響することで起きているという。ヨーロッパアルプスは上旬に記録的な大雪となり、オーストリアのチロル地方では1~15日に100年に一度という積雪(451㎝超)を観測、スイス東部でも平年の倍の降雪があった。一方、南半球のオーストラリアでは1月として過去最高温を記録、降雨量は平年の38%を下回り、タスマニア州で中旬以降、大規模な山林火災が多発した。南米のチリ、アルゼンチンも猛暑だった。アルゼンチン北東部やウルグアイ等では降雨量が平年をはるかに上回り、大規模な洪水が発生した。
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