世界気象機関、第47回気象衛星調整会議の成果を報告
発表日:2019.05.24
世界気象機関(WMO)は、2019年5月19~24日にロシアのソチで開催された第47回気象衛星調整会議(CGMS)の成果を報告した。同会議は、気象関連サービスに欠かせない衛星観測システムの世界的な調整を図って気象の観測・予測や気候監視を支援する目的で1972年から開催されている。今回は、パリ協定の実施に役立つ気候監視能力を確立するための協議が行われた。具体的には、観測データの共有推進や官民協力に関するWMOの政策的な枠組、同会議とWMOの情報システムとの連携、農業気象学への応用、熱帯低気圧に見舞われる地域向けの各衛星による高速スキャンサービスの有効活用、衛星観測データの活用等に向けた教育・研修設備と開発途上国を中心とした能力開発、などが議論された。また、WMOが推進する「全球気候観測システム(GCOS)」や各種の観測システムの世界的な基盤となる「統合全球観測システム(WIGOS)」の将来計画、及び実用的で信頼性の高い宇宙天気予報サービスを目指したWMOの4カ年計画等も会議で提示された。
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