世界気象機関、東アフリカでの大雨によるバッタ大発生は食糧安全保障上の脅威と報告
発表日:2020.01.20
世界気象機関(WMO)は、東アフリカにおいて、2019年10月以降の大雨などの異常気象により、サバクバッタが大発生し食糧安全保障が脅かされていると報告した。エチオピア東部やソマリア、スーダン、エリトリアの一部、ケニア北部で蝗害が広がっている。平均的なサバクバッタの群れが一日に食い尽くす作物類は2500人分にもなるという。早急に防除策を強化しなければ被害地域が拡大する可能性が高く、国連食糧農業機関(FAO)と東アフリカ地域の気候予報センターは、各国に対して直ちに対策をとるよう要請した。FAOによれば、繁殖に好適な条件が続く2020年6月頃まではサバクバッタが大発生する恐れがあるなど、過去25年で最悪の状況となっている。WMOは国の気象水文機関を通じた情報提供によってバッタの監視と防除の取組を支援し、FAOはサバクバッタ情報サービスを実施するなど監視と防除で中心的役割を果たしている。WMOとFAOは、サバクバッタの生態や成長に関係する気候条件など監視と防除に役立つ資料も公表している。
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