アメリカ航空宇宙局、海面上昇にかかわる観測を今後も継続すると報告
発表日:2020.04.22
アメリカ航空宇宙局(NASA)の報告によれば、グリーンランドでは2019年の夏だけで6,000億トンの氷が失われたことが確認されている。これは世界の海面が2.2ミリ上昇するのに十分な量となる。また、グリーンランドと南極大陸の両方で1990年代の6倍の速さで氷が失われていることも分かっている。NASAでは毎年、グリーンランドの海岸沿いの氷河の高さを測定している他、海岸線周辺の海の温度と塩分濃度を測定し、海岸線周辺の海底地形図も作成している。衛星観測はグローバルな海面レベルの上昇を教えてくれるが、航空機や船を使って観測したデータは、グリーンランドの氷が溶けることでどのくらい世界の海面上昇に影響を与えているかを把握するのに役立つ。高潮時の洪水被害は30年間で2倍に増加しており、NASAは地盤沈下や地震といった災害にも対応できるよう、衛星データを処理して作成した洪水マップ等を作成し、連邦緊急事態管理庁(FEMA)や他の機関が災害対応で利用できるようにしている。
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