ドイツで、2010年国際生物多様性年の開会式を開催
発表日:2010.01.12
ドイツ・ベルリンにおいて、国際生物多様性年の開会式(正式なスタートを祝う会合)が開催され、ドイツのメルケル首相は、生物多様性保全に向けて早急な対応が必要である、と世界に呼びかけた。2010年生物多様性年は国連総会で宣言されたもので、生物種及び生態系の多様性が失われる速度を顕著に低下させるという目標の達成期限(2010年)とも呼応している。今回の会合には、生物多様性条約のジョグラフ事務局長をはじめ、外交・政府関係者や市民団体、国際機関等から400名以上が参加した。出席した政治指導者らは、生物多様性保全の問題を、気候変動や経済開発といった問題と同程度に位置付けるよう指摘。人類の福祉や経済開発、貧困撲滅にとっても生物多様性の保全が重要だと強調した。また、国連の潘基文事務総長は、ビデオメッセージを寄せ、何もしないことは選択肢となり得ず、新しい目標とビジョンが必要だと述べた。10月には、日本の名古屋で、生物多様性条約締約国会議が開催され、生物多様性保全に関する戦略や新たな目標が採択される。
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