先進的な環境都市の1つとされるブラジル・クリチバ市において、国際生物多様性年（IYB）を祝う国際的なイベントが開催された。このイベントは、「第2回都市と生物多様性に関するクリチバ会議」の一環として実施されたもので、クリチバのリチャ市長をはじめ世界18都市の代表や、ブラジルのテシェーラ環境大臣代理、国際環境自治体協議会（ICLEI）、専門家、NGO等総勢95名が参加した。IYBでは一年を通して、世界各地でイベントが行われ、10月には第10回生物多様性条約締約国会議（名古屋）が開催される。生物多様性条約事務局のジョグラフ事務局長は、リオ地球サミット、クリチバでの第8回生物多様性条約締約国会議と、ブラジルは生物多様性問題に率先して取り組んでおり、世界で最初にIYBを祝うにふさわしいと述べ、「この一年は、私たちの健康や豊かさ、食糧、生命にとって生物多様性が重要であることを世界的に普及する、一生に一度のチャンスとなる」と期待を示した。