フィンランド環境研究所、バルト海地域の環境中に流出する医薬品を削減するための行動を検討
発表日:2021.06.21
フィンランド環境研究所(SYKE)は、「Clear waters from pharmaceuticals」(CWPharma)プロジェクトにて、3年以上を費やして医薬品の消費量と環境中に流出した医薬品の濃度に関するデータを収集・作成し、最も問題のある医薬品化合物を特定して、環境への流出を削減するための最善方法を検討した。バルト海地域で消費される医薬品の多くは使用後に環境へ流出しており、自然に悪影響を及ぼす可能性がある。今回の研究で調査対象となった75種類の医薬品のうち12種類は、その濃度が安全とされる値よりも高かったことから環境へのリスクがあると判断され、流出を削減する必要性が明らかになった。単一の解決策では医薬品の流出を削減することは困難であることから、同プロジェクトのアクションプランでは、廃水処理や廃棄物管理の改善と、医薬品のより慎重な使用の両方が必要であると強調している。
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