ドイツ、金属の加工工程におけるエネルギー効率の向上に補助
発表日:2010.02.09
ドイツ連邦環境省(BMU)は、鋼鉄加工業を営むWalzwerke Einsal社のパイロット事業に対し、環境イノベーションプログラムから78万ユーロを補助すると発表。同社は加工技術のエネルギー効率や資源効率の向上によって、CO2排出量を年間327トン削減、鋼鉄を150トン節約するという。同社は、熱間・冷間圧延製品や板金、棒鋼等から、自動車用、医療機器用、建築用等の特別な形状の製品を製造している。既存の加工工程では、約70℃の温水タンクの中で原料を暖め、引き抜き剤を塗った後に高い圧力をかけて型抜きが行われていた。この工程ではエネルギー消費量が非常に大きいが、今後は原料を電導で暖める。これにより時間的・位置的に正確な調整が可能となるうえ、温度差が広がるため環境にやさしい引き抜き剤を選べるようになる。また、革新的な装置の導入により、棒状の金属の先端を尖らせる必要が無くなり、原料の無駄遣いも防止できるという。現在の加工工程のエネルギー効率は25~45%だが、新しい工程の効率は85%に達する。
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